-

デザイナーズチェアの世界4 アメリカ・ヨーロッパver.

記事 デザイナーズチェアの世界4 アメリカ・ヨーロッパver.のアイキャッチ画像

こんにちは!スピカの佐々木です。

夏らしい夏が来ました!空が青くて、晴れ晴れしい!

 

では、今日はデザイナーズチェアシリーズ、最後になります。

では、いってみましょう!!

 

 

ダイヤモンド・チェア

アメリカ/1952年  スチール丸鋼

1 2

スチールワイヤーによる座と背で、彫刻のようにどの方向から見ても美しく構成されています。

この作品をデザインしたハリー・ベルトイア(1915~1978)は、

イタリア出身のアメリカの彫刻家、デザイナー。

あのチャールズ&レイ・イームズとクランブルック美術アカデミーの同級生で、カリフォルニアに渡った後に共に成形合板の技術開発に取り組み、

この時にダイアモンドチェアの元となるワイヤーシェル構造を開発しました。

(https://high-brands.com/interior-product.php?id=39)

とても変わったチェアですよね。

 

 

コノイドチェア

アメリカ/1960年 木製

3 4

 

二脚で片持ち梁の斬新なデザインで、足先に畳摺りを取り付けたもので、

一見不安定そうに見えますが、非常に強固な椅子です

 

この作品をデザインした、アメリカの建築家ジョージ・ナカシマ(1905~1990)は、

フランク・ロイド・ライトに伴って来日したアントニン・レーモンド建築事務所で、

日本建築黎明期の建築家:前川國男や吉村順三氏と机をならべ、建築に従事しますが、

その後「家具デザイン」に目覚めていきました。

(https://allabout.co.jp/gm/gc/40203/)

 

 

スーパー・レジェ―ラ

イタリア/1952年  木製

5 6

トリネコ材を用い、指で持つことができるほどの軽さを実現したチェア。

写真のように線が細く見えますが、木工部分は三角形に加工されており、ぐらつきがなく丈夫。

一般的なチェアより軽いので、ダイニングテーブルからの出し入れも軽々とスムーズに行うことができます。

(https://hellointerior.jp/note/post-12867/)

このチェアをデザインしたジオ・ポンティ(1891~1979)は、イタリアの建築家であり、デザイナーです。

 

 

セリーネ

イタリア/1968年 FRP

7 8

FRPの一体成型で、軽量で強度があるスタッキングチェア。

スタッキングチェアのため、重ねて収納することができます。

このチェアをデザインした、ビコ・マジストレッティ(1920~2006)は、イタリアの建築家、デザイナー。

プラスチックを用いた家具や照明器具のデザインに優れました。

 

 

Yチェア

デンマーク/1950年 木、ペーパーコード

9 10

木材を巧みに使い、骨組みはオークまたはビーチ材、座はペーパーコード(撚った紙紐)で構成されています。

この作品をデザインしたハンス・ウェグナー(1914~2007)は、デンマークのデザイナー。

木肌を生かした、木製の手工業的な暖かみのある椅子を作り、

「ピーコックチェア」「ザ・チェア」「Yチェア」「パレットチェア(バチェラーズチェア)」などで数々の名作を残しています。

 

 

エッグ・チェア

デンマーク/1958年    座・背:硬質ウレタン、脚:アルミ

11 12

背と座は硬質発砲ポリウレタンによるシェル構造で一体成型し、脚はアルミダイキャストを用いています。

この作品をデザインしたのは、デンマークの建築家アルネ・ヤコブセン(1902~1989)で、家具・照明デザイナーとしても活躍しました。

上記の「エッグチェア」の他に、「スワンチェア」「アントチェア」(後述)「セブンチェア」「AJランプ」などの作品があります。

 

 

アント(ありんこ)チェア

デンマーク/1952年 座・背:成形合板、脚:スチールパイプ

 

13 14

背と座に成形合板、脚にスチールパイプを使用したスタッキングチェア。

こちらも、アルネ・ヤコブセンの作品です。

 

 

これで終わり!

ちなみに、私の一番のオススメは、サムネイルにもなっているスーパー・レジェ―ラ。

デザインはもちろん、軽くて機能性も良いなんて、素敵ですよね。

 

※一部引用:

インテリアコーディネータ テーマ別用語辞典 ハウジングエージェンシー

インテリア相談をする
LINE@で問い合わせる