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デザイナーズチェアの世界3 アメリカ・ヨーロッパver.

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こんにちは!スピカの佐々木です。

そろそろ梅雨が明けて、夏本番になりそうですね。

今年の夏も暑くなりそうですが、体調崩さず、乗り切れたら良いですね。

 

さて、今回も前回の続きです。個性的なデザイナーズチェアを紹介していきます。

 

バルセロナ・チェア

ドイツ~アメリカ/1929年 構造体:鋼材

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バルセロナチェアは、バルセロナ万博におけるスペイン国王の王座としてデザインされました。

脚は銅製、背と座は革張り。

 

このチェアは、ミース・ファン・デル・ローエ(1886~1969)という、ドイツおよびアメリカの建築家がデザインしたものです。

ミース・ファン・デル・ローエは、バウハウス三代目校長であり、国際合理主義建築運動を担っていました。

 

ランディ

スイス~イタリア/1938年 アルミニウム

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「ランディ」は、1940年の「スイス博覧会」のために、スイス出身のデザイナーハンス・コーレイ (1906~1991)がデザインしたもので、

世界初のアルミニウム合金の軽量スタッキングチェアになります。

スタイリッシュなチェアで、かっこいいですよね。

 

パイミオチェア

フィンランド/1929年 成形合板

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成形合板で作られたアームチェア「パイミオチェア」。

パイミオのサナトリウム(結核療養所)のために、アルバ―・アールト (1898~1976)というフィンランドの建築家がデザインしました。

パイミオとは、フィンランドの地名パイミオが由来です。

 

ラウンジチェア

スウェーデン/1935年 成形合板

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曲げ木、成形、ベルト編みなど当時の先進技術を駆使し、柔らかな曲線、身体になじむ曲面、そして軽いを実現したチェアです。

 

このチェアは、カール・ブルーノ・マットソン(1907-1988)という、スウェーデンで世界に誇る家具デザイナーがデザインしました。

 

 

イームズのラウンジチェア

アメリカ/1956年 座の構造体:成形合板

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チャールズ・イームズのデザインによる椅子。

成形合板のシェルのアルミダイキャストの脚を付け、黒い革で椅子張りしたもの。オットマンとセットになっています。

 

 

このラウンジチェアは、チャールズ・イームズによりデザインされました。

チャールズ・イームズ(1907~1978)は、アメリカの建築家、家具デザイナー。

活動初期にはエーロ・サーリネン(後述)とコラボレーションし、モダンデザイン誕生の契機となりました。

家具デザインとは、「生活の道具としての家具である」と強調しています。

 

チューリップ・チェア

アメリカ/1956年  座・背;FRP、脚:アルミ・ダイキャスト

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曲線を描くアルミニウム製の脚部が、プラスチックの材にボルトで接合された椅子。

椅子の形状がチューリップの花に似ていることからこの名称がつけられました。

ペデスタルと呼ばれるこの一本脚は世界初のデザインで、

これまでの概念を根底から覆す構造になっています。

 

この椅子をデザインしたエーロ・サーリネンは、フィンランド出身のアメリカの建築家。

建築家として特に有名な作品は、ジョン・F・ケネディ国際空港のTWAターミナルビル(TWAフライトセンター)で、

コンクリート・シェル構造を用いた流れるような曲面の表現主義的なスタイルの建築で一世を風靡しました。

 

 

 

今日はこれまでです。

また、次回どうぞよろしくお願いいたします♪

 

※一部引用:

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