コラム

ホテルの家具哲学10選

2025.11.28

“なんかいい”には理由がある

はじめに

ホテルに泊まったとき、

「なんでこんなに落ち着くんだろう」

「ずっとここで過ごしたいなぁ」

と感じたことはありませんか?

実はあの“心地よさ”には、

しっかりした“家具の哲学”が隠れています。

ただ高級な家具を置いているだけじゃありません。

使い方、配置、素材、距離感…

すべてに理由があります。

今回は、

「ホテルみたいな落ち着く空間ってどう作ってるの?」

という視点から、

ホテルの家具に宿る“10の哲学”をご紹介します。

読んでいくうちに、

自分の部屋づくりにも取り入れたくなるヒントが

きっと見つかるはずです。

さっそく見ていきましょう。

 “荷物を置く場所”がすぐにある

ホテルでは、

部屋に入った瞬間に

スーツケースを置ける台や棚が目に入ります。

これ、実はとても大事。

家でも、

帰ってきたときに

バッグを“ポイッ”と置ける場所があれば、

散らかりにくくなります。

「片づける前に、まず置く場所」

これがあると、部屋のストレスが激減します。

 家具は“目的別”に置かれている

ホテルの家具って、

必要な場所に、必要なものだけが置いてあります。

・ベッド脇 → 目覚まし・照明

・窓際 → 椅子とテーブル

・テレビ前 → ソファ

・デスク → コンセント

・玄関 → 荷物置き

迷う必要がない。

だから、疲れない。

つまりホテルの家具は

「考えずに行動できるように配置されている」

と言えます。

家も同じ。

“使う場所に置く”だけで、

暮らしはびっくりするほど快適になります。

 家具同士の距離がちょうどいい

ホテルは、広さが違っても

歩きやすさ・座りやすさが

なぜかしっくりきます。

その理由は、

家具同士の間隔が気持ちいいから。

・ベッドからサイドテーブルまで片手で届く

・椅子を引いても通れる

・トイレの扉が開けやすい

無駄がないけれど、狭苦しくもない。

この“ほどよさ”が、心の余白を生みます。

家も同じで、

家具同士がぎゅうぎゅうだと

どんなに素敵な家具でも落ち着けません。

「余白」は、家具の一部なんです。

 素材が“触りたくなる”

ホテルの家具には

木、ファブリック、レザー、ガラスなど

さまざまな素材が使われています。

でも共通しているのは、

触れたくなる素材

ということ。

つるつる、ふわふわ、さらさら、しっとり。

触感が豊かだと、

その空間が温かく感じられます。

家でも

・木の椅子

・布張りのソファ

・柔らかいクッション

など、

手触りのいいモノを増やすだけで、

雰囲気はぐんと変わります。

 低い家具で“落ち着き”を作る

高級ホテルは特に、

背の高い家具がほとんどありません。

ローベッド

低いソファ

低いテーブル

これは、

視界を広げて、落ち着ける空気をつくるため

背の高い家具が多いと

“圧迫感”が生まれます。

逆に、低い家具中心だと

視界に抜けができて

心がスッと軽くなる。

ホテルの落ち着きの正体は

この“視線のストレスのなさ”にあります。

 家具の色は“静か”

ホテルの家具は

基本的に派手な色を使わないことが多いです。

・ブラウン

・グレー

・ベージュ

・ホワイト

・黒

このあたりが中心。

理由は簡単で、

色が静かだと、人が主役になるから。

家でも、

ベースの色を落ち着いたものにすると

空間がグッと洗練されます。

小物やアートで

遊び心を足すのがコツ。

 照明と家具が“役割分担”している

ホテルでは

照明が直接目に入らないよう

家具と組み合わせて配置されています。

・ベッド → 間接照明

・デスク → 手元ライト

・ソファ横 → フロアライト

照明と家具が

ひとつの機能としてまとまっているんです。

これは

暗くても安心して動ける工夫

でもあります。

家でも

照明を家具とセットで考えると

一気に“ホテル感”が出ます。

 “動作の途中”がストレスにならない

ホテルには

ちょっとした配慮がたくさんあります。

・ベッドに座ったまま電気が消せる

・椅子に座ったまま充電ができる

・荷物を置きやすい

・脱ぎたいときにハンガーがある

つまり、

途中の動作がラク

ということ。

家でも

「ここでよく座るから、ここに充電」

など、

行動に合わせて家具を動かすだけで

快適になります。

 “用途が決まっていない”家具がある

ホテルの

丸い小さなテーブルや

窓際のチェアは、

「何をしてもいい家具」です。

・コーヒー

・読書

・スマホ

・作業

用途を限定しないから

自然と“使い方を楽しむ”ことができます。

家でも

“自由に使える家具”があると

暮らしの幅が広がります。

 家具は“非日常”をつくる装置

ホテルに泊まると

ちょっと背筋が伸びたり

丁寧に過ごしたくなったりしませんか?

それが

家具がつくる非日常性

です。

・余白

・落ち着き

・丁寧な素材

・光の質

こうした要素がそろうと

日常をすこし忘れられる空間ができます。

自宅でも

お気に入りのチェアをひとつ置くだけで

小さな“非日常”が生まれる。

家具には、

暮らしをリフレッシュする力があります。

まとめ

ホテルの家具は

ただオシャレなだけじゃありません。

人が気持ちよく過ごすための哲学

が、静かに息づいています。

1)荷物を置く場所がある

2)目的別に家具が置かれる

3)家具の距離がちょうどいい

4)触りたくなる素材

5)低い家具で落ち着き

6)静かな色

7)照明と家具がセット

8)途中の動作がラク

9)自由に使える家具

10)非日常をつくる

この10の哲学は、

家の中にも簡単に持ち込めます。

豪華な家具はいりません。

“ちょっとした気づかい”を足していくと、

暮らしは驚くほど変わります。

ホテルの家具哲学を

あなたの家にも取り入れてみませんか?

きっと、

毎日の景色が

少しずつ変わり始めます。

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