コラム

読書家のための家具 ― ずっと本と暮らすために

2025.11.03

はじめに

本のある部屋って、やっぱりいい。

ただ読むだけじゃなく、「本と暮らす」

そういう感覚が日常にあると、少しだけ毎日が豊かになる。

でも、読書家なら一度は思ったことがあるはず。

「本が増えて収納が追いつかない」

「読みかけを置く場所がない」

「気づいたら背中が痛い……」

そう。本好きの暮らしには、

ちょっとした“工夫”が必要なんです。

そこで今回は、

「読書家のための家具」について

ゆったり語っていきます。

大げさなものじゃなくても大丈夫。

ちょっと選び方を変えるだけで、

読書の時間はぐっと幸せになるから。

■ “読書家の部屋づくり”って、どこから始める?

まず言いたいのは、

「本棚を増やせばいい」わけじゃないってこと。

もちろん収納は大切。

でも、本をただ並べるだけでは

“読書のある暮らし”にはならない。

本当に大事なのは

・どこで読むか

・どう読むか

・読みたいときに手が届くか

つまり、

「読書する時間の質」を高めること。

だからこそ、読書家に合う家具は

ただのインテリアじゃなくて

生活の器になる。

■ 読書家のための家具①

体が喜ぶ椅子

長く本を読むと、

腰や背中が痛くなる。

これはもうあるある。

だからこそ、

椅子は“読書家具”の中心です。

「デザインが好き」だけで決めると

だいたい失敗する。

大切なのは

背中をきちんと支えてくれるか

ということ。

たとえば、

● 柏木工(シビルチェア)

🔻 https://www.kashiwa.gr.jp/product_item/civil-cc71/

→ 背のカーブがやさしく体に馴染む

→ 長時間でも楽

● 飛騨産業(SEOTO)

🔻 https://hidasangyo.com/products/series/seoto/

→ ゆるやかな背板が包み込む

→ 木の温もりが心地よい

● Carl Hansen & Søn / Yチェア

🔻 https://www.carlhansen.com/ja-jp/jajp/collection/chairs/dining-chairs/ch24

→ 座面がワイドでゆったり

→ 読書中の姿勢を邪魔しない

やわらかいクッションもいいけど、

無垢の椅子は体が自然に姿勢を整えてくれる。

「気づいたら2時間読んでた」なんてことも。

■ 読書家のための家具②

ソファは“沈みすぎない”が正解

本を読むソファは

ふかふかすぎると逆に疲れる。

“ちょっと硬め”のほうが

姿勢が安定して集中しやすい。

たとえば

● カリモク(ZU46モデル)

🔻https://products.karimoku.co.jp/modelSyosai/?model_id=M1903073

→ 座面がしっかり

→ 腰が支えられる

● MASTERWAL(マスターウォール)

🔻 https://www.masterwal.jp/shop/c/c1110/

→ 低めで落ち着く

→ 木×ファブリックのバランスが良い

お昼寝しない前提なら

背もたれがほどよく直立しているほうがベター。

ポイントは

「ソファで読める」ではなく

「ソファで読んでも疲れない」

ということ。

■ 読書家のための家具③

本棚は“置き方”がすべて

読書家の永遠の悩み――

「本が入りきらない」。

だからといって

大容量の壁一面本棚を買うと

空間が圧迫されて息苦しくなる。

おすすめは

“分散収納”

・お気に入りはリビング

・実用書はデスク近く

・寝る前用はベッドサイド

本棚は1つじゃなくていい。

あえて小さい本棚を数カ所に置くほうが

“読みたいときに手が届く”という

最高の環境になる。

ブランドで言えば

● ACTUS

🔻https://online.actus-interior.com/itemlist/furniture/storage/shelf/?icadid=adoeyh&utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=dsa&icsy_ad=158231844456~687858104323&gad_source=1

→ 手頃でサイズ展開が豊富

● Artek(アルテック)

🔻https://www.artek.fi/jp/products/カアリ-壁付けシェルフ

→ 北欧らしい空気感

→ シンプルで美しい

「本が美しく見える」

それだけで読みたくなる。

■ 読書家のための家具④

サイドテーブルは相棒になる

本を読むとき、

サイドテーブルがあるだけで

快適さが全然違う。

・飲み物

・読みかけの本

・メガネ

・メモ

ぜんぶ置ける。

しかも手を伸ばせば届く距離。

ブランド例

● 日進木工

🔻https://www.nissin-mokkou.co.jp/products/サイドテーブル-cv0019

→ 曲線が優しい

→ 軽い

● IDEE

🔻https://www.idee-online.com/shop/c/c3030/?srsltid=AfmBOop1eaHTET1F7-aseaX8FjunoEUICawz-CsSIjc6QPTSM1PLK1Rl

→ 小ぶりで可愛い

デザインよりも

動かしやすさを重視。

場所を入れ替えながら使えると便利。

■ 読書家のための家具⑤

照明は「目」が喜ぶもの

本を読む部屋で

最も投資する価値があるのは

実は “照明” かもしれない。

暗い部屋で読むと目が疲れるし

明るすぎると逆に眩しい。

大事なのは

・光がやわらかい

・手元がしっかり明るい

・影がきつくない

・電球色よりの色温度

● ルイスポールセン(PHランプ)

🔻 https://www.louispoulsen.com/ja-jp/private?gad_source=1&gad_campaignid=22638510923&gbraid=0AAAAADc7-kCy824l1EaP0ZnEhkzmjIxzg&gclid=Cj0KCQjwgpzIBhCOARIsABZm7vHFTrmPrb5-EIAESX2zt_TxMsHf2mPMSTgfrI9EuStno0cMx9eejHIaAhyKEALw_wcB

→ 影が出にくい

→ 柔らかい

● YAMAGIWA

🔻 https://www.yamagiwa.co.jp

→ 上品な光

● Flos(フロス)

🔻 https://online.actus-interior.com/brand/flos/

→ 空間に馴染む

照明は

「本を読む気持ちを整える」家具。

■ 読書家の部屋ってどんな場所?

なんとなくだけど、

読書家の部屋って

“静かに沈んでいける場所”

だと思っている。

華やかじゃなくていい。

ミニマルである必要もない。

ただ、

本と自分が気持ちよくいられる空間

それだけで良い。

そこに必要なのは

高価な家具でも

北欧ブランドでもない。

大切なのは

自分が「ここで読める」って思えること。

■ 読書習慣をつくる家具の並べ方

● ① ソファ + サイドテーブル + フロアランプ

→ リビングでの読書時間が生まれる

● ② デスク + 本棚 + チェア

→ 学びのゾーンを作る

● ③ ベッド + 小さめ本棚

→ 寝る前15分の本時間

家具が読書を促してくれる。

「仕組み」をつくると

自然と本に手が伸びるようになる。

■ 読書家が買ってよかった家具

読書家を名乗る人たちに聞くと

だいたい名前が挙がるのが

“いい椅子”

・姿勢がラク

・長時間座れる

・気持ちが落ち着く

だから、

本気で読書するなら

まずは椅子に投資するといい。

■ 本と仲良く暮らす収納のコツ

● 並べすぎない

→ 8割が埋まっているくらいがちょうどいい

● 表紙を見せる

→ 気分が上がる

● 読みたい本を近くに

→ 行動がラク

● 1冊買ったら1冊手放す

→ 本棚は循環させるもの

収納はゴールじゃない。

読書が続く“土台”のようなもの。

■ 読書家の部屋が“素敵”に見える理由

それは

そこに人生が流れているから

読んだ時間

選んだ理由

感動した言葉

本は、持ち主の歴史そのもの。

並んだ背表紙を眺めると、

その人の内側まで少しだけ覗ける気がする。

■ まとめ

読書は、

ひとりで静かに楽しむ時間だけど

そこには

世界とつながる窓がある。

家具は

その窓の前に立つ

小さな支えみたいなもの。

“読書のための家具”なんて

ちょっとマニアックだけど、

そこにこそ

暮らしの豊かさが宿ると思う。

本の世界にすぐ行ける椅子

背中を押してくれる照明

手を伸ばせば届く本棚

そんなふうに

家具と本と自分が

静かに仲良く暮らせたら

それだけで十分幸せ。

今日もどこかで

誰かがそっとページをめくっている。

そのそばに

いい家具がありますように。

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