コラム

良い立地とは?

2025.11.17

はじめに

家を探すとき、多くの人が最初に気にするのが「立地」。物件の魅力は間取りやデザインだけで決まるわけではありません。どんなにおしゃれな部屋でも、毎日の暮らしに不便を感じたり、周辺環境が合わなければ、住まいへの満足度は低くなってしまいます。

では、どんな場所が「良い立地」といえるのでしょうか?

立地の良さは、単に「人気の街」や「駅が近い」だけでは判断できません。

その人のライフスタイルや価値観、家族構成によって、正解は変わります。

ここでは、住まい探しにおいて多くの人が重視すべきポイントを踏まえながら、「良い立地」とは何かを詳しく紹介していきます。

1.立地が大切な理由

まずは、「なぜ立地が大事なのか?」を整理しましょう。

それは、立地が暮らしの質そのものを左右するから

立地は、

・通勤・通学のしやすさ

・買い物や病院など生活利便性

・治安

・将来の資産価値

・騒音・環境

など、生活の基盤に深く関わる要素です。

「家は買ったら終わり」ではありません。

そこに暮らし続ける限り、立地の良し悪しは毎日影響し続けます。

2.良い立地の大前提:「安全性」

どれだけ便利な街、素敵な住まいでも、安全が確保できない場所はおすすめできません。

◆チェックしたいポイント

・災害リスク

 →浸水履歴、ハザードマップ確認

・治安

 →犯罪発生率、人通り、街灯

・環境

 →騒音や臭い、工場や交通量

特に災害リスクは、近年注目されています。

洪水や土砂災害などは、地震と違いある程度予測可能な部分があり、事前に調べることでリスクを減らせます。

ハザードマップを確認する習慣は、今や必須です。

また、夜道が暗い、繁華街に近く騒がしいエリアなどは、日中と夜で印象が大きく変わることも。

内見時は、可能なら複数の時間帯に訪れて確認しましょう。

3.アクセスの良さ:時間を生む立地

良い立地と言われる条件として、「駅近」はよく挙げられます。

確かに、駅から近いと通勤・通学や外出がしやすく、時間にゆとりが生まれます。

しかし、「駅から徒歩5分以内でなければNG」といった単純な考えではなく、

自分がどこへ行くことが多いか

を軸に考えることが大切です。

◆ポイント

・通勤先までの所要時間

・乗り換えのしやすさ

・バスアクセスも含めて考える

・終電の時間

駅から少し距離があっても、バス路線が豊富であれば不便は感じにくいです。

逆に、駅近でも乗り換えが多かったり、ダイヤが不便で結局時間がかかるケースもあります。

重要なのは距離ではなく、

自分の生活にとって便利かどうか

4.生活利便性:日々の豊かさにつながる

住まいの満足度に大きな影響を与えるのが、「生活利便性」。

どれだけ快適な家でも、

・買い物が大変

・病院が遠い

・銀行や役所が不便

といった不都合が多いと、生活のストレスが増えてしまいます。

◆チェックしたい施設

・スーパー

・ドラッグストア

・病院

・銀行

・保育園・学校

特にスーパーは大切です。

徒歩圏内または自転車圏内にあると、毎日の家事がぐっと楽になります。

また、営業時間もチェックしましょう。

遅くまで開いている店があると、仕事帰りにも立ち寄れます。

病院については、内科・歯科・小児科が近くにあると安心。

持病がある人は、専門科の有無も要確認です。

5.治安の良さ:暮らしの安心につながる

治安の良さは、特に一人暮らしや子育て世帯にとって欠かせない条件。

駅からの道が明るいか、夜に歩いても不安がないかを確認しましょう。

◆チェックのコツ

・街灯の多さ

・人通り

・交番の位置

・近くに繁華街がないか

ネットの情報だけでなく、実際に歩いてみることが大切です。

昼間は静かでも、夜になるとガラッと雰囲気が変わる地域は少なくありません。

6.周辺環境:心地よさを左右する

立地は、ただ便利なだけでは不十分。

心地よい環境かどうかも重要です。

◆チェックポイント

・騒音

・臭い

・日当たり

・風通し

・眺望

駅近は便利ですが、線路や大通りに面していると騒音が気になることも。

「便利」と「静けさ」は両立しにくいので、バランスを考えましょう。

また、工場やゴミ処理場が近いなど、臭いが気になるエリアは避けたいところです。

日当たりや風通しの良さは、暮らしの快適さを大きく左右します。

洗濯物が乾きやすかったり、部屋が明るく健康的な気分になれます。

7.街の雰囲気:相性が大事

良い立地と言っても、街との相性があります。

自分が「落ち着く」と思える雰囲気かどうかを判断しましょう。

・にぎやか、都会的

・静かで自然豊か

・子育て世帯が多く穏やか

・学生が多く活気ある

どれが正解というわけではなく、

自分が心地よいと感じるかどうかが重要です。

実際に歩いてみて、

街の雰囲気、人の多さ、カフェや公園の充実度など、肌感覚で確認しましょう。

8.子育て環境:将来を見据える

子どもがいる、または将来欲しいと思っているなら、

子育て環境も立地選びの重要ポイントになります。

・公園が近い

・小児科がある

・学校の評判

・交通量が少ない

・治安が良い

子どもにとって安全で、のびのび遊べる環境かどうか。

これは、親にとっても心理的な安心につながります。

9.自然の近さ:心の余裕につながる

最近は、公園や自然が近い立地が人気です。

自然は、ストレスを和らげ、心にゆとりをもたらします。

大きな公園がある

散歩しやすい緑道がある

川辺が近い

山が近い

休日に近場でリフレッシュできる環境は、生活の満足度を高めてくれます。

10.将来の資産価値:長く暮らすからこそ

住まいは「資産」でもあります。

将来売却や賃貸に出す予定がなくても、

資産価値が落ちにくい場所は安心材料になります。

◆資産価値が落ちにくい条件

・駅が近い

・再開発エリア

・ブランド力のある街

・生活利便性が高い

人気エリアは価格が高いものの、価値が安定しているのが魅力。

一方、安くてもアクセスが悪い、需要が低い地域は資産価値が下がりやすい傾向があります。

11.街の将来性:変化を読む

今良くても、将来どうなるかはわかりません。

街は変わっていくもの。

その変化を予測することで、賢く立地を選べます。

・再開発予定

・新駅の計画

・商業施設の新設

・区画整理

将来的に街が発展する要素があると、利便性向上や資産価値UPが期待できます。

12.地形と気候:知られざる大事な要素

立地を考えるうえで見落としがちなのが、

地形や気候の影響。

・高台=水害に強い

・低地=浸水リスク

・南向き=日当たり良い

・北向き=安定した明るさ

高台は災害に強い反面、坂が多く生活が大変なことも。

買い物・通勤手段もあわせて検討しましょう。

13.交通の選択肢

電車だけでなく、

バス、カーシェア、レンタサイクルなど、

交通の選択肢が多い場所は便利です。

車がなくても暮らせる場所

自転車があれば生活が完結するエリア

など、自分の生活スタイルに合う交通手段が揃っているか確認しましょう。

14.買い物環境:豊かさを支える

買い物のしやすさは、生活の質を左右します。

・スーパー

・コンビニ

・商店街

・ショッピングモール

普段使う場所が近くにあると、時間と労力を節約できます。

また、個人店や市場がある街は、生活に彩りを与えてくれる魅力があります。

15.“自分にとっての良い立地”を知る

結局のところ、良い立地は人によって違います。

・静かに暮らしたい

・便利さが最優先

・自然に囲まれたい

・夜遊びしたい

・子育て環境を整えたい

自分が大切にしたい価値観を整理することが、

最適な立地を見つける近道です。

16.優先順位を決める

立地条件は無限に出てきます。

だからこそ、優先順位を決めることが必要です。

①絶対に外せない

②できればほしい

③あれば嬉しい

この3段階で条件を整理すると、効率的に探せます。

17.現地を歩く

最終的な判断で大切なのは、

実際の空気を感じること

・朝の雰囲気

・昼の賑わい

・夜の治安

・音

・匂い

現地を歩き、肌で感じた情報は何よりも信頼できます。

18.まとめ

良い立地とは、

誰にとっても完璧な場所のことではありません。

大切なのは、

「あなたの暮らしが豊かになる場所かどうか」

・安全

・アクセス

・生活利便性

・環境

・雰囲気

・将来性

これらを総合的に見て、自分に合う街を見つけていくことが大切です。

立地は、毎日の生活に直結するもの。

賢く選ぶことで、暮らしの満足度は大きく変わります。

焦らず、自分の“心地よさ”を大切にしながら、理想の街を探してみてください。

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