コラム

効率の良い衣替えの仕方 ― 家具とインテリアを味方につける収納術

2025.11.24

目次

はじめに

季節が変わるたびにやってくる衣替え。「やらなきゃ」と思いながら、つい先延ばしにしてしまう人も多いのではないでしょうか。実際、衣替えは衣類の整理だけでなく、収納スペースや家具の使い方も見直すチャンスです。

この記事では、効率よく・快適に・インテリアも整う衣替えの方法を、家具選びや収納の工夫とあわせて詳しく紹介します。

1. 衣替えは「片付け」ではなく「季節のメンテナンス」

衣替えを「洋服の入れ替え作業」とだけ考えると、どうしても面倒に感じがちです。

しかし本来、衣替えは「暮らしのメンテナンス」のひとつ。季節の変化に合わせて、部屋全体を整える絶好のタイミングです。

気温や湿度の変化により、カビや虫食い、ニオイの原因が生まれやすくなるのもこの時期。クローゼットの中を空にして風を通す、収納家具の掃除をするだけでも、次の季節の快適さが変わります。

「片付け」ではなく「暮らしのリセット」として考えると、衣替えのモチベーションがぐっと上がります。

2. 衣替えをスムーズにする3ステップ

効率の良い衣替えのコツは、順番を決めて迷わないこと

以下の3ステップを意識するだけで、作業効率が格段に上がります。

STEP1:仕分ける

まずは、今ある衣類を「着る」「保管する」「手放す」に分類します。

このとき、「今シーズン一度でも着たか?」を基準にしましょう。1年間出番がなかった服は、次の季節にも出番がないことが多いものです。

また、ボタンが取れていたり、毛玉が目立ったりする服は、修理か処分を即決。迷いを後回しにすると、クローゼットが再び混乱してしまいます。

STEP2:洗う・整える

収納前に必ず洗濯やクリーニングを済ませましょう。皮脂汚れや汗は、保管中に虫食いや黄ばみの原因になります。

コートやニット類は防虫カバーや通気性のある布袋に入れるのがポイント。

衣替えの時期にあわせて、収納家具も軽く掃除しておくと◎。湿気の多いクローゼット内には、除湿剤炭入りシートを活用するのがおすすめです。

STEP3:収納する

ここで重要なのが「収納の配置を見直す」こと。

取り出しにくい場所にしまってしまうと、次の季節にまた混乱が起こります。

“来シーズンすぐ使う予定のもの”は、引き出しの手前や上段に。

“長期間使わないもの”は、ベッド下や押入れの奥など、アクセスしづらい場所へ。

3. 家具の配置を味方につける衣替え術

効率の良い衣替えは、家具の配置や種類で大きく変わります。

たとえば、収納家具を「固定」ではなく「可動的」に考えると、季節の変化に柔軟に対応できます。

● オープンラックで「見える衣替え」

最近注目されているのが、オープンラック収納

たたんだ衣類を見える形で置くことで、着る服の選択もスムーズになります。

季節のファッション小物をインテリアとして飾ることで、部屋全体に季節感もプラス。

おすすめ家具:

無印良品「スタッキングシェルフ」

🔻https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/section/S2000316?srsltid=AfmBOopsRHYR-WW3hQvN0YzE-BeFaDq9XIJRMmWiKacGyKP6dnnh3Uwj

 → 組み合わせ自由で、季節ごとに高さや形を変えられる。

IKEA「KALLAX(カラックス)」

🔻https://www.ikea.com/jp/ja/search/?q=カラックス

 → 収納ボックスやカゴを組み合わせて、衣替え時の入れ替えが簡単。

● ベッド下を「季節収納スペース」に

オフシーズンの服をしまうなら、ベッド下を活用しない手はありません。

ただし、ベッド下は湿気がこもりやすいので、通気性の良い収納ケースを選ぶのがポイント。

おすすめ家具:

ニトリ「ベッド下収納ボックス」

🔻https://www.nitori-net.jp/ec/cat/StorageRackDresser/ClothingCase/ClothingCaseBed/1/?srsltid=AfmBOopJuno80ONxuKyKtyS0OLnVHf2s1neHj5ABkARxX_GA-TCDh2pm

 → 引き出しやすく、ホコリ対策も◎

フランスベッド「リフトアップベッド」

🔻https://www.francebedshop-plus.com/shop/r/r0205/?srsltid=AfmBOopoCAwSof9vnYks_e11nQi302XLrcWo96nPtD-2Uny0Go8RfryL

 → ベッド全体が収納庫になるタイプで、衣替えの強い味方。

● クローゼットを「仕切る家具」で効率化

クローゼットの中に、小さな引き出し収納やハンガーラックを設置するのも効果的です。

季節ごとにエリアを区切っておくと、衣替えのたびに全出しする必要がありません。

おすすめ家具:

アイリスオーヤマ「メタルラック」シリーズ

🔻https://www.irisplaza.co.jp/index.php?KB=KAISO&CID=250&utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=brand_23247291009&utm_content=188145807803&utm_term=アイリス%20オーヤマ%20メタルラック&gad_source=1&gad_campaignid=23247291009&gbraid=0AAAAADmU163VM8NLY-JfSJ-xlXN00Dkyx&gclid=Cj0KCQiAiebIBhDmARIsAE8PGNKuOSNbLXRJggMRheDPao6-QNLhf7nM2s22rNVnjiXe3i3HxE83W5caAuGhEALw_wcB

 → 幅・高さを自由にカスタマイズでき、衣替え時の再構成がラク。

4. 衣替えの時期に「インテリアの見直し」

衣替えの季節は、実は部屋の模様替えにもぴったりな時期です。

気温や日差しの変化に合わせて、ファブリックや家具の素材を入れ替えることで、より快適な暮らしをつくれます。

● 春夏は「風が通る」素材を

カーテンやラグ、クッションカバーなどをリネンやコットン素材に変えるだけで、空間が軽やかに。

通気性がよく、見た目にも涼しげなので、湿度の高い時期に最適です。

おすすめアイテム:

KEYUCA「リネンカーテンシリーズ」

unico「コットンラグ」

● 秋冬は「温もり」をテーマに

秋冬は、ウールやベロアなどの素材で“温もり感”を演出しましょう。

ファブリックを温かみのあるトーン(ブラウン・ベージュ・オレンジ系)に変えるだけでも、季節感が出ます。

おすすめアイテム:

ACTUS「ウールブランケット」

Francfranc「ベロアクッション」

5. 効率を上げる「家具と収納グッズの連携」

衣替えの効率を上げるには、収納グッズと家具の相性が重要です。

サイズが合わない収納ケースを無理に詰め込むと、取り出しづらくなり、結果的に片付けが続かなくなります。

● 統一感のある収納で迷わない

引き出しやボックスの色・素材を統一することで、見た目にもスッキリ。

中身が見えないタイプを選ぶ場合は、ラベルで中身を明記すると、次の衣替えがラクになります。

● 吊る収納でスペースを倍増

ハンガーラックに取り付ける吊り下げ収納は、衣替えの時短アイテム。

季節外の服を畳んで収納し、シーズンが変わったら入れ替えるだけで完結します。

6. 衣替えを「楽しくする」ための工夫

効率を求めるだけでは、どうしても作業が義務的になりがちです。

衣替えを「気分転換のイベント」として楽しむことで、モチベーションを保ちやすくなります。

● 香りで季節を演出

クローゼットにサシェ(香り袋)を入れると、防虫効果とリラックス効果の両方を得られます。

春夏はシトラス系、秋冬はウッド系の香りがおすすめ。

おすすめブランド:

Aesop(イソップ)「ルームスプレー」

SHIRO「サボン サシェ」

● 思い出の服を飾る

すぐに着ないけれど思い入れのある服は、クローゼットに眠らせるのではなく「見せる収納」に。

お気に入りのハンガーに掛けて、ドレッサー横や壁に飾ると、ファッションとインテリアの両方が楽しめます。

7. 衣替えがラクになる「家具の選び方」

長期的に見て、衣替えの負担を減らすには「家具選び」も重要なポイントです。

● 可動式収納を選ぶ

キャスター付きチェストや、棚板の高さを変えられる収納家具は、季節ごとにアレンジしやすく便利。

部屋の模様替えにも対応でき、スペースを無駄なく使えます。

● クローゼット外に「サブ収納」を

狭い部屋ほど、収納が集中すると出し入れが不便になります。

リビングや寝室にサブ収納をつくることで、衣替え時の負担を分散できます。

8. 衣替え後の「空間を保つ」コツ

衣替えを終えても、またすぐ散らかってしまう…という人も多いでしょう。

原因は「戻す場所が決まっていない」ことにあります。

毎回の衣替えで収納のルールを少しずつ整えることで、次の衣替えがぐっとラクになります。

• 着る頻度ごとにゾーニングする

• 家族で共有するスペースと個人用を分ける

• シーズンオフ衣類にはタグを付けて見分けやすく

こうした工夫を積み重ねることで、「衣替えしなくても自然と整う部屋」になります。

9. おわりに ― 衣替えは“暮らしを整える時間”

衣替えは、単に服を入れ替える作業ではなく、暮らしを見直すチャンスです。

収納家具を上手に使いこなし、インテリア全体を季節に合わせて整えることで、心地よさも効率も手に入ります。

最初は時間がかかっても、一度仕組みをつくってしまえば次回からは驚くほどスムーズ。

季節の変わり目を「大掃除のような負担」ではなく、「暮らしをアップデートする楽しみ」に変えていきましょう。

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