コラム

MBTI別インテリア診断─あなたの“らしさ”が見つかる空間づくりのヒント

2025.09.12

はじめに

人の数だけ暮らし方があるように、インテリアにも「正解」はありません。

同じ部屋でも、ある人には心地よく感じられるのに、別の人には落ち着かない─その理由は何か? それは「性格」と「空間の相性」が深く関係しているからです。

今回のブログでは、心理学的な性格傾向をベースにした“インテリア診断”をご紹介します。自分がどんな傾向の持ち主かを知ることで、もっとしっくりくる部屋に出会えるはず。

「なぜか部屋が落ち着かない」「片付かない」「飽きやすい」そんな人にも、きっとヒントになるはずです。

性格診断

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【第1章】性格とインテリアの深い関係

インテリアは、単なる装飾ではありません。それはその人の価値観や心の状態を映し出す“鏡”でもあります。

心理学では、性格を以下のような項目で分類する傾向があります。

• 内向的/外向的

• 現実志向/理想志向

• 論理的/感覚的

• 収集型/ミニマル型

• 変化を好む/安定を好む

これらの傾向は、そのまま部屋の構成や家具選び、配色、レイアウトにも影響します。

たとえば、外向的な人は「人を招くこと」を想定した空間を好み、内向的な人は「一人の落ち着きを重視する部屋」を作ろうとします。

つまり、自分の性格を知ること=自分にとって快適な部屋を知ることなのです。

【第2章】5つの性格タイプ別インテリアスタイル診断

ここからは、性格タイプを5つに分類し、それぞれのタイプに合ったインテリアスタイル・色・家具・レイアウト・注意点などを詳しく解説します。

【1】論理派・システム重視タイプ(INTJ/ESTJタイプ)

性格特徴

• 効率重視で、ムダを嫌う

• 論理的で整理整頓が得意

• 見た目より機能性を優先

• ルーティンやワークフローを大切にする

おすすめのインテリア

ミニマルモダンスタイル

• 機能性家具(昇降デスク・収納付きベッド)

• 色はグレー・ネイビー・ホワイトの3色以内

• シンプルで直線的なラインの家具や照明

配置のポイント

• ワークスペースと休憩スペースを明確に分ける

• モノの定位置を決め、ラベリング収納

• タスク照明を導入して集中力を高める

注意点

• 機能性を重視しすぎて無機質になりがち。観葉植物や柔らかい素材を少し入れるとバランス◎

【2】感性派・クリエイティブタイプ(INFP/ENFPタイプ)

性格特徴

• 発想が柔軟で、個性的な感性を持つ

• 人と違うものを好む

• 感情で物を選び、ストーリーに惹かれる

• 物を「飾る」ことに意味を見出す

おすすめのインテリア

ボヘミアン/ミックススタイル

• 手作り感や民族調のアイテム

• 色はターコイズブルー、マスタード、ベージュなど

• 本棚・アート・雑貨が主役の空間

配置のポイント

• 壁を「ギャラリースペース」にして作品や写真を飾る

• 低めの家具を選び、空間に余白を持たせる

• 作業スペースは“ひらめきゾーン”として柔軟に配置

注意点

• 物が増えすぎて雑多になりがち。定期的に「今の自分に必要か?」を見直す習慣を

【3】社交派・ホスピタリティ重視タイプ(ESFJ/ENFJタイプ)

性格特徴

• 人と過ごすことが好き

• 来客のことを考えた空間作りをする

• 清潔感を大事にする

• 色や香りにも敏感

おすすめのインテリア

北欧ナチュラルスタイル

• 木目×白×グレーの調和的カラーリング

• 来客用のソファやティーテーブル

• クッションやブランケットで温かみを演出

配置のポイント

• リビングを中心にし、人が自然と集まる動線に

• 香り(アロマ・ディフューザー)を空間の一部に

• 季節ごとの模様替えや花の飾りでホスピタリティを表現

注意点

• 自分の時間・空間も大切に。自分専用の“コーナー”を作ると◎

【4】探究派・思索重視タイプ(INTP/INFJタイプ)

性格特徴

• 一人の時間を好む

• 深く考えることが好き

• デジタルガジェットや書籍が多い

• 自分だけの“聖域”を求める

おすすめのインテリア

インダストリアルスタイル

• スチール素材、濃い木目、モノトーン系カラー

• デスク+本棚+照明の機能的配置

• ノイズキャンセリング、静音性の高いカーペット

配置のポイント

• 書斎や作業スペースを中心に構成

• 音・光をコントロールできる環境づくり

• 周囲の刺激を減らして“没入できる空間”を設計

注意点

• 閉鎖的になりやすいため、外の景色を取り入れる窓際配置や間接照明で柔らかさをプラス

【5】柔軟派・バランス重視タイプ(ISFP/ESFPタイプ)

性格特徴

• 感覚的で、心地よさを最優先

• 決まりきったスタイルより“なんとなく好き”を大切にする

• 音楽・香り・肌触りなど五感で選ぶ

• 自然体なインテリアを好む

おすすめのインテリア

カフェ風リラックススタイル

• ウッド家具+ファブリック+間接照明

• アースカラー(ブラウン、カーキ、テラコッタ)中心

• クッションやマットで“くつろぎ感”を重視

配置のポイント

• 家具は壁付けではなく“角を生かした配置”が効果的

• BGM用のスピーカーやアロマで五感を刺激

• カーテンやラグの素材にこだわると満足度UP

注意点

• 空間の整合性が崩れやすいので、色を3色以内に絞るとまとまりが出る

【6】戦略家・リーダーシップタイプ(ENTJタイプ)

性格特徴

・目標達成志向が強く、リーダー気質

・タスク管理や時間管理が得意

・決断力があり、先を見据えて行動する

・社交的で刺激のある環境に身を置きたいタイプ

おすすめのインテリア

コンテンポラリースタイル

・シャープなデザインの家具+メタルやガラスの異素材ミックス

・色はブラック、ホワイト、シルバー、アクセントにレッドやゴールド

・見せる収納と隠す収納をバランス良く配置

配置のポイント

・リビングやワークスペースは“主役の舞台”として設計

・壁掛けモニターやスピーカーなど、スマート家電の導入も◎

・ゲストを迎える場と、自分の戦略を練る“司令塔的空間”を共存させる

注意点

・スタイリッシュさを重視するあまり、冷たく感じられる空間になりやすい
→ アートパネルや質感のあるラグなどで“温度感”をプラスすると好バランス

【第3章】タイプ別診断のまとめとクロススタイルのすすめ

上記のように、性格とインテリアは密接に関係しています。

「自分はこのタイプだけ」と決めつけず、ライフステージや季節によって変化する嗜好に合わせて、少しずつスタイルをミックスすることもおすすめです。

たとえば、

• 感性派+論理派 →「整然とした中にアートを飾る空間」

• 社交派+探究派 →「来客と自分時間を両立できる間取り」

• 柔軟派+クリエイティブ派 →「変化を楽しむ模様替え重視空間」

といった具合に、自分だけの“交差点”を探すことこそ、理想の空間作りの第一歩です。

【第4章】今日からできる!性格別インテリア改善アクション

● 論理派:デスクと椅子の高さを最適化しよう

→ 生産性を最大化する環境が整う

● 感性派:お気に入りのポスターを1枚だけ飾ってみよう

→ “わたしらしさ”を形にできる

● 社交派:季節の花をテーブルに置こう

→ 誰かと過ごす時間がもっと豊かになる

● 探究派:音を遮るカーテンやラグを導入しよう

→ 深い集中時間が手に入る

● 柔軟派:照明を間接光に変えてみよう

→ 自分だけのくつろぎ時間がより快適に

● 戦略家:仕事と余暇のゾーンを明確に分けよう

→ ON/OFFの切り替えがスムーズになり、成果もリフレッシュも効率的に

まとめ

「性格×空間」で、もっと自分らしい暮らしを

インテリアは、単なる“飾り”ではなく、あなた自身を映す鏡です。

その人の価値観、性格、こだわり、疲れやすさ、落ち着き方まで、すべてが空間に表れます。だからこそ、自分の性格に合った空間を意識することで、暮らしは大きく変わります。

「この部屋、なんか落ち着く」

「最近、部屋が快適で帰るのが楽しみ」

そんな実感が持てたとき、インテリアは初めて“機能”を超えて“自分の一部”になるのです。

性格を知ることで、空間が変わる。

空間が変わることで、毎日が変わる。

まずは、あなた自身に合ったスタイルを探すことから始めてみませんか?


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