コラム

自分に合ったベッドの見つけ方

2025.06.30

はじめに

理想のベッドを選ぶために知っておくべきこと

一日の疲れを癒やし、明日への活力を養う「睡眠」。その質を大きく左右するのが、私たちが毎晩使う「ベッド」です。しかし、いざベッドを選ぼうとすると、サイズや種類、マットレスの硬さ、素材、デザインなど選択肢が多すぎて、迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

この記事では、自分にとって本当に快適なベッドを見つけるために必要な知識と視点を、詳しく解説していきます。初めてベッドを購入する方から、買い替えを検討している方まで、ぜひ参考にしてください。

1. ベッドを選ぶ前に考えておくべき3つのこと

ベッド選びを始める前に、まずは以下の3点を明確にしておくことが重要です。

1. 設置する部屋の広さと間取りを確認する

ベッドは家具の中でも特に大きなスペースを占めるアイテムです。購入前に、部屋のサイズとベッドの配置場所をしっかりと確認しましょう。部屋のドアの開閉、収納の出し入れ、通路の確保なども考慮する必要があります。

ベッドサイズの目安:

• シングル(約100×200cm):一人暮らしや狭い部屋向き。

• セミダブル(約120×200cm):一人でゆったり眠りたい人に。

• ダブル(約140×200cm):カップルや広めの一人暮らしに。

• クイーン・キング(160〜180cm以上):広い寝室を持つ夫婦向け。

2. 予算を決める

ベッドはマットレスとフレームを含めると、価格帯に幅があります。一般的な目安は以下の通りです。

• エントリーモデル:3〜7万円(学生や一人暮らし向け)

• ミドルレンジ:7〜15万円(一般家庭のスタンダード)

• ハイエンド:15万円以上(高級マットレス・天然木フレームなど)

予算に応じて、どこに重点を置くか(マットレス重視か、デザイン重視か)を考えるのがポイントです。

3. 自分の睡眠スタイルと体質を知る

睡眠姿勢(仰向け・横向き・うつ伏せ)、寝返りの頻度、汗かきやすさ、腰痛の有無など、自分の睡眠スタイルを知ることで、最適なマットレスの硬さや通気性のある素材を選べます。

2. ベッドの種類と特徴

ベッドにはさまざまなタイプがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

1. フロアベッド

• 特徴:脚がなく、フレームが床に直接接している。

• メリット:天井が高く感じられ、部屋が広く見える。価格も比較的安い。

• デメリット:通気性が悪くカビが生えやすい。掃除がしにくい。

2. 脚付きベッド(ローベッド/ハイベッド)

• 特徴:フレームに脚があり、床から高さがある。

• メリット:通気性が良く、下に収納ボックスを置けるタイプも。

• デメリット:部屋の天井高が低いと圧迫感が出ることも。

3. 収納付きベッド

• 特徴:ベッド下に引き出しやリフトアップ式の収納スペースがある。

• メリット:限られた空間を有効活用できる。衣類や寝具の収納に便利。

• デメリット:重量があるため移動が困難。湿気がこもりやすい。

4. ソファベッド

• 特徴:ソファとベッドを兼用できる。

• メリット:ワンルームやゲスト用に便利。

• デメリット:寝心地がマットレスに比べて劣る傾向あり。

3. マットレスの選び方

ベッド選びで最も重要なのがマットレスです。フレームよりも、実際に眠る部分であるマットレスの性能が睡眠の質を左右します。

1. 主なマットレスの種類

• ボンネルコイル:内部に連結したバネが入っており、全体が均一に沈む。硬めで耐久性が高い。コスパ良好。

• ポケットコイル:独立したコイルが体の形に合わせて沈む。体圧分散性が高く、寝心地が良い。価格はやや高め。

• 高反発ウレタン(例:エアウィーヴ):寝返りが打ちやすい。軽くて通気性が高いモデルも多い。

• 低反発ウレタン(例:トゥルースリーパー):体の形にフィットするが、熱がこもりやすい。

2. マットレスの硬さと体重の関係

• 体重が軽い人(〜50kg):柔らかめでも沈みすぎず、フィット感を重視。

• 標準体型(50〜70kg):中程度の硬さでバランス重視。

• 体重が重い人(70kg以上):高反発または硬めのマットレスがおすすめ。沈みすぎによる腰痛リスクを防ぐ。

4. 実際に店舗で試す際のポイント

インターネットでベッドを購入する人も増えていますが、できれば店舗で寝心地を試すのが理想です。

試すときのポイント:

• 靴を脱いで、実際に仰向け・横向きで寝てみる

• 体が沈みすぎないか、腰が浮かないか確認

• 寝返りがしやすいかどうか

• 一緒に寝る人がいる場合は、振動が伝わりにくいか

ベッドの上に座るだけでは寝心地はわかりません。最低でも5〜10分は横になって、全体のフィーリングを確かめましょう。

5. 長く快適に使うためのメンテナンスと工夫

ベッドは買って終わりではなく、長く快適に使うためにはメンテナンスも必要です。

1. マットレスのローテーション

マットレスは定期的に「上下・裏表」を入れ替えることで、へたりを防げます。推奨頻度は3ヶ月に1回程度。

2. 湿気対策

• すのこベッドや除湿シートを活用

• 定期的にマットレスを立てて風を通す

• ベッド下収納には除湿剤を入れる

3. シーツとカバーの洗濯

直接肌に触れるシーツ類は、週に1回を目安に洗濯しましょう。アレルギー対策にもなります。

まとめ

ベッド選びは“暮らし方”を見つめ直す機会

ベッドは単なる家具ではなく、私たちの健康・生活リズム・心の安定にも関わる大切な道具です。部屋のサイズ、予算、体質やライフスタイルを総合的に見ながら、自分にとって「心地よい睡眠環境」とは何かを考えることが、ベッド選びの第一歩です。

買い替えや新生活のタイミングで、ぜひ一度、あなたの“理想の眠り”を想像してみてください。快適なベッドとの出会いが、きっと人生の質をひとつ上げてくれるはずです。


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