コラム

ズボラさんでも部屋が綺麗に見える収納術

2025.06.23

はじめに

片付けが苦手でも整うインテリアのコツ

部屋をスッキリと美しく保ちたいと思っていても、仕事や育児、日々の生活に追われていると、なかなか手が回らないものです。特に「片付けが苦手」「すぐに散らかってしまう」「そもそも収納の仕方がわからない」という人にとっては、部屋の片付けはストレスの元にもなりかねません。

でもご安心ください。今回は、いわゆる「ズボラさん」でも無理なく実践できる収納術を、実例やアイデアを交えながらご紹介します。「努力しなくても部屋が片付いて見える」そんな夢のような方法が、実は存在するのです。

1. ズボラ収納の基本原則:頑張らない・見せない・隠す

まずはズボラ収納の大前提となる3つの原則をご紹介します。

① 頑張らない収納を目指す

「毎日整理整頓しなきゃ」という意識が強すぎると、片付けが億劫になります。ズボラ収納の基本は「片付けるために頑張らないこと」。むしろ、「出しっぱなしでもOKな仕組み」を作ることが大切です。

② 見せない収納を意識する

おしゃれなインテリア写真を見ると、「見せる収納」が美しく映りますが、ズボラさんにとっては難易度が高い場合が多いです。まずは「見せない=隠す収納」を徹底することで、生活感をシャットアウトできます。

③ 隠すことで美しくする

例えば、同じアイテムでも「むき出しで棚に置かれている」のと「収納ボックスに入れて棚に置かれている」のとでは、印象がまったく違います。収納ボックスやカゴ、カーテンを活用して「生活感を隠す」ことが、美部屋への第一歩です。

2. ズボラさんでもできる収納アイデア10選

ここからは具体的に、ズボラさんでも実践しやすい収納アイデアを10個ご紹介します。

① フタなし収納ボックスで「ポイ収納」

ボックスやカゴにフタがあると、開け閉めが面倒で、次第に使わなくなってしまいがちです。そこでおすすめなのが「フタなし収納」。ボックスの中に物をポイポイ放り込むだけでOK。とにかく楽で、継続しやすいのが魅力です。

② ラベル管理で「探さない生活」

収納ボックスや引き出しにラベルを貼っておくと、「どこに何があるか」が一目でわかります。探し物の時間が激減するだけでなく、「戻すべき場所」が明確になるため、自然と片付け習慣が身に付きます。

③ 吊るす収納で床を広く見せる

フックやウォールポケットを使った吊るす収納は、床に物が散らからないため、部屋がスッキリと見えます。リモコンや鍵などの細かいアイテムは壁面に吊るしておくと、忘れ物も減り一石二鳥です。

④ キャスター付き収納で掃除しやすく

ワゴンやバスケットにキャスターをつければ、収納物を移動しやすくなります。掃除のたびに物をどかす必要がないので、ズボラさんでも清潔な部屋を保てます。

⑤ 同じ色・素材で統一感を出す

収納アイテムのデザインがバラバラだと、それだけでごちゃごちゃした印象になります。色や素材を統一するだけで、整った印象を与えられるので、まずは「白で統一」「ナチュラル素材でまとめる」などの工夫をしてみましょう。

⑥ 収納は「1軍」だけにする

ズボラさんは、物が多いと管理できません。「最近使っていない」「使うかもしれない」と思って残している物は、実は不要なものかもしれません。1軍のアイテムだけを手元に残し、あとは処分または別場所へ。

⑦ ゴミ箱の数を増やす

意外と盲点なのが、ゴミ箱の数です。リビングに1つだけでは、ゴミがそのへんに置きっぱなしになりがちです。部屋のあちこちにゴミ箱を設置することで、自然と「その場で捨てる」習慣がつきます。

⑧ デッドスペースを活用

例えば、冷蔵庫と壁の隙間や、洗濯機の上、ベッド下など、使われていない空間は収納のチャンス。スリムラックやつっぱり棒などで、ちょっとした「隠し収納」を作れば、部屋が広く使えます。

⑨ 家具は「収納付き」を選ぶ

ソファ下に引き出しがあるタイプや、収納棚付きベッドなど、そもそも「しまえる家具」を選ぶことで、片付けを無意識のうちにサポートしてくれます。家具を買い替える際には、収納力もチェックしておきましょう。

⑩ 使う場所に収納する

収納場所をリビングに設けても、実際に使うのが寝室や玄関であれば意味がありません。収納の基本は「使う場所に収納する」こと。生活動線上に収納を配置すれば、出しっぱなしの回数も激減します。

3. 部屋別:ズボラ収納の実践術

次に、部屋ごとに特化した収納の工夫を見ていきましょう。

リビング

テレビ周りの収納:リモコンやゲーム機器などが散らかりやすいので、収納付きテレビボードがおすすめ。

ソファ周辺:サイドテーブル代わりに収納ボックスを置けば、雑誌やブランケットの一時置きにも便利。

書類の整理:郵便物や書類は「とりあえずBOX」を用意し、週に1度中身を確認・仕分けするだけでもOK。

キッチン

冷蔵庫上・下:空間がもったいないので、ラックを使って上下を有効活用。

調味料類:見せるより隠す収納が◎。引き出しや調味料ラックにまとめて入れておくと掃除も楽。

レジ袋やラップの収納:専用ケースを使えば、出しっぱなしにならずスッキリ見えます。

洗面所・バスルーム

洗剤類:100均の吊り下げバスケットを活用。ラベルを貼って統一感を。

タオル収納:立てて収納できるボックスを使えば、見た目も整います。

ドライヤーなど:扉の裏にフックをつけて、吊るして収納するだけでOK。

寝室

ベッド下収納:オフシーズンの服や布団を収納。開閉しやすい引き出し式が便利。

ナイトテーブル代わりの収納ボックス:本やメガネ、充電器を一括管理。

玄関

鍵や小物類:壁掛け収納で「置かない習慣」を。

靴の収納:シーズン外の靴はボックスにまとめて上段へ。取り出しやすい位置にはよく履く靴だけを。

4. ズボラ収納がもたらす心理的メリット

部屋が整うと、心も整います。特にズボラさんにとっては「片付けなくても綺麗」という状態そのものが、心の余裕を生み出してくれるのです。

• 片付けのストレスが激減する

• 無駄な探し物が減り、時間に余裕が生まれる

• 家族も巻き込みやすくなる(子どもでも片付けやすい)

• お客様が来ても慌てずに対応できる

まとめ

ズボラさんでも大丈夫。収納は「仕組み」で決まる

収納は「性格」ではなく「仕組み」で解決できます。「キレイ好きじゃないから無理」と諦めずに、自分に合ったシステムを作れば、誰でも整った空間を実現できます。

頑張らない、見せない、隠す収納。これらのキーワードを意識しながら、まずは小さな一歩から始めてみましょう。ほんの少しの工夫で、あなたの部屋は劇的に変わります。

ズボラさんこそ、収納上手になれるポテンシャルを持っているのです。

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