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家具の基本的な寸法について

2025.07.15

みなさんは、家具には基本的な寸法があることをご存知ですか?

例えば「ベッド」は、シングル・セミダブル・ダブルサイズは殆どのメーカーが同じ規格で展開しており、マットレスとフレームを別のメーカーで揃えても問題がないことが多いです。

※ダブルよりも大きいサイズになると、メーカーによって呼称が変わったり、寸法が変わることが多いので、注意が必要です。

このように、家具には基本的な寸法があり、これを知っておくだけでお引っ越しや模様替えで家具を検討する際に1つの指針になってくれるでしょう。

今回は、家具の基本寸法の設定方法と、代表的な家具の基本寸法についてご紹介していきます!

家具の基本寸法はどうやってできたのか?

家具の基本寸法は、人間工学(エルゴノミクス)を基にに設定されています。

人間工学とは、人の身体寸法・動作特性・心理的快適性を考慮し、家具や設備を使いやすく快適に設計するための学問です。

家具の寸法は「平均的な成人日本人の体格」を基準に設定されています。

また、人間工学に基づく寸法設定の基本原則としては、

  • 「静的寸法」(座高・肘高・手の届く高さ)をもとに設計する
  • 「動的寸法」(作業動作・座る/立つ動作などの動きやすさ)を考慮する
  • 性別・年齢・個人差も加味して「標準寸法」を目安とする

これらの3点があります。

人間工学に基づく主要家具の寸法基準

①椅子、チェア

座面の高さ(SH)約 420mm足裏が床につき、膝が直角になる高さ。
座面の奥行き約 400mm大腿部が支えられる寸法(奥行が大き過ぎると背もたれが遠くなる)。
座面幅約 450mm平均的な成人日本人が快適に座れる幅。
肘掛けの高さ約 650mm(床から)肘が自然に置ける高さ。
背もたれの高さ約800〜1000mm(ハイバック)背中をしっかりと支える。

②テーブル

ダイニングテーブル700〜720mm椅子に座った状態での食事の姿勢に適している。
リビングテーブル約 400mmソファに座った状態での高さに適している。
デスク(ワークデスク)700〜720mm一般的に快適な作業姿勢を保つことができる。
作業台(立位)850〜900mm立ち作業時の適切な高さ(平均肘高に基づきます)。

③収納家具

棚の最上段高さ約 1800mm平均的な成人女性が無理なく手が届く高さ。
よく使う引出しの高さ800〜1200mm腰高〜目の高さ程度が取り出しやすい。
クローゼット奥行き600mm衣類のハンガー掛けに適した奥行き。

④ベッド

シングルベッド幅970 × 長さ1950mm標準規格寸法
セミダブルベッド幅1200 × 長さ1950mm
ダブルベッド幅1400 × 長さ1950mm
ベッド高さ(マット面上まで)400〜450mm立ち座りしやすい高さ

最後に

いかがでしたか?

今回は家具の基本寸法について、

  • 家具の基本寸法の設定方法
  • 代表的な家具の基本寸法

の2点をご紹介してきました。

普段何気なく使っているテーブルや椅子、収納家具が、人間工学に基づいて寸法が設定されているなんて驚きですよね。

また、飲食店などに行った際に「ちょっとテーブルが高い/椅子が低い」と感じることがあるかと思いますが、これは基本寸法とのズレによって起こるものではありますが、基本寸法はあくまで「基本」でありメーカーや商品によって差異はあるので、例えばテーブルとチェアを別々のメーカーの商品にする際などは、一度「サイズ・寸法」の表記を確認することをおすすめします。

 


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