コラム

夏に向けて!涼しげインテリアの作り方

2025.06.20

はじめに

視覚と体感で快適空間を演出しよう

ジリジリとした日差し、湿度の高い空気、エアコンの冷気によるだるさ……。日本の夏は決して過ごしやすい季節とは言えません。そんな時期こそ、家の中を快適に整えることで、暑さのストレスを和らげることができます。その鍵となるのが「涼しげインテリア」です。

この記事では、視覚的にも体感的にも「涼しさ」を感じられる夏のインテリアづくりのポイントを、素材、色、レイアウト、アイテム別に詳しく紹介します。賃貸でも、一人暮らしでも実践できるテクニックが満載です。

1. 夏のインテリアで大切な3つのキーワード

夏に向けたインテリアの基本は、「軽やかさ・清涼感・通気性」。この3つの要素を軸に、各パーツを整えていくことがポイントです。

1. 軽やかさ

見た目に“重たさ”を感じさせない素材やデザインが重要です。布類は重厚なベルベットやウールではなく、リネンやコットンなどの軽い素材へ。家具もアイアンや天然木の細脚デザインが抜け感を演出します。

2. 清涼感

目に涼しい色、肌に優しい肌触り、風通しの良いレイアウトなどが心地よさを生みます。透明感のあるガラス素材や、水を連想させるアクアブルーなどが代表的です。

3. 通気性

夏場は“風”を感じられる空間づくりも大切です。カーテンや家具の配置を工夫して空気が流れやすいように整えると、エアコンに頼りきらずに涼を取ることができます。

2. 素材を見直す:季節感を変える第一歩

冬から春にかけての素材をそのまま使っていませんか? 夏のインテリアは「衣替え」ならぬ「素材替え」から始めましょう。

1. ファブリック(カーテン・ラグ・クッション)

カーテン:遮光・遮熱機能付きのリネンカーテンや、レースカーテンに切り替えると見た目も涼しげで、光を柔らかく拡散してくれます。

ラグ:毛足の長いラグから、い草、コットン、バンブーなど通気性の良い夏素材に替えるのがおすすめ。丸洗いできるタイプなら汗をかいても安心。

クッションカバー:リネン・綿麻混のものにチェンジ。白やブルー、グリーンなど爽やかな色味を選ぶと◎。

2. ベッド・ソファまわり

ベッドリネン:ガーゼ、リネン、竹繊維など吸湿性の高いシーツにするだけで、寝苦しさが軽減します。

ソファカバー:夏だけ綿や麻の薄手カバーに替えるのも効果的。汗ばむ肌に優しく、見た目にも涼しげです。

3. 色で涼を呼ぶ:配色が空間の印象を変える

夏インテリアでは、視覚的な“涼しさ”を演出する色選びがポイントです。

1. 夏におすすめの色

ブルー系(アクアブルー、ターコイズ、アイスブルー)

 → 水や空を連想させ、清涼感を演出。

ホワイト系(オフホワイト、アイボリー)

 → 光を反射して部屋を明るく見せる。清潔感も◎。

グリーン系(ミント、オリーブ)

 → 自然を感じさせ、リラックス効果あり。

ベージュ系(ライトベージュ、サンドベージュ)

 → ナチュラルで柔らかい雰囲気を演出。

2. 取り入れ方のコツ

色を大きく変えられない場合でも、小物・ファブリック・アートを使えば簡単に季節感を演出できます。クッション、花瓶、フラワーベース、ポスターなどをブルーやグリーンにするだけでも効果大。

4. 「涼」を感じるアイテムたち

夏のインテリアには、視覚的にも体感的にも「涼しさ」を届けてくれるアイテムがあります。

1. 観葉植物・グリーン

• サンスベリア、モンステラ、ポトスなどの葉が大きめのグリーンは、空間を爽やかに演出。

• ガラスの花瓶に水挿しするだけでも涼しさアップ。

• 涼しげな陶器や籐の鉢カバーを使うと統一感が生まれます。

2. ガラス・陶器素材

• ガラスの照明、キャンドルホルダー、フラワーベースは透明感があり、夏にぴったり。

• 白や淡い色の陶器も清潔感と高級感を兼ね備えています。

3. い草・竹・籐(ラタン)

• 日本の伝統的な素材はいま再評価されています。

• い草のラグや座布団、ラタンのスツールやカゴなどは通気性が良く、夏に最適。

• 天然素材は見た目の涼しさと肌触りの心地よさを両立できます。

5. 空間の整え方:風通しと光の演出

涼しげな空間は「空気の流れ」と「自然光の扱い方」にも左右されます。

1. 家具の配置を見直す

• ソファや棚が窓をふさいでいないか確認し、風の通り道を確保。

• 壁際に家具を寄せすぎず、空間に余白を持たせると“抜け感”が生まれます。

2. 間接照明と自然光を活かす

• 日中は自然光をたっぷり取り入れ、レースカーテンで光を柔らかく。

• 夜は電球色ではなく、白昼色(昼白色)や蛍光ブルー系の間接照明を使うと、心理的に涼しく感じます。

6. 香りや音でも「涼」を取り入れる

インテリアは五感で感じるもの。視覚や触覚だけでなく、「香り」や「音」も夏インテリアにとって重要です。

1. アロマ・香り

• 夏におすすめの香り:ミント、ユーカリ、レモングラス、ライムなど

• ディフューザーやお香、スプレータイプなどで取り入れる

• 清涼感だけでなく、防虫効果のある香りも多くて実用的

2. 風鈴・モビール

• 涼しげな音を奏でる風鈴は、視覚と聴覚を同時に刺激

• 北欧風のシンプルなモビールも、風に揺れる姿が清涼感を生みます

7. 賃貸でもできる!手軽に夏仕様にする方法

• 貼って剥がせる壁紙やウォールステッカーで模様替え

• 季節限定のカバー類(クッション・ラグ)をサブ収納にストックしておく

• 大きな家具は変えず、小物と配置だけで“夏感”を演出

まとめ

夏のインテリアで、暑さも気持ちよく

夏のインテリアは、ほんの少しの工夫で劇的に快適さが変わります。見た目の軽やかさ、素材の選び方、色のトーン、空気の流れ……これらを意識するだけで、エアコンに頼らずとも“涼しさ”を感じる空間が生まれます。

毎年訪れる夏だからこそ、年に一度の「インテリアの衣替え」を楽しみながら、快適な住まいを整えてみてはいかがでしょうか。暑さを避けるためだけでなく、心と体を癒やす「夏ならではの部屋づくり」が、あなたの暮らしをより豊かにしてくれるはずです。


インテリアのご依頼・ご相談は、

株式会社スピカにお任せください。

インテリアコーディネートの依頼ならスピカへ (spica-interior.com)

インテリアコーディネートのご依頼・ ご相談はこちら